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物を通して自己分析するブログ

「やりたいこと」という壁

さて、定期的に私に訪れるある悩みがまたやってきた。

 

悩みの種は「やりたいこと」である。

 

今日の帰り、担任に今夜催される美術家のトークイベントに誘われた。でもポートフォリオを作りたいから先に帰ると断ったら、

 

「でも別にいそいで提出しないといけない用はないんでしょ?別に受ける企業もないんだし、ポートフォリオも受ける会社によって作る内容も違うし。いま急いでやったって空回りだよ。ていうかこむちゃんは結局なにがやりたいの?やりたいことが決まってからポートフォリオつくれば?!」

 

と、めちゃくちゃ論破されてぐうの音もでず、お互い渋い顔をして帰ってきた。

 

 

実は最近、就職相談の面談で将来の方向性が定まらず、また私もいくつか紹介された求人もなかなか受けなかったので、担任も就職担当の先生もお手上げな感じになってしまっていた。

 

帰りに「やりたいことがわからない」で検索していたら、正しいネガティブのススメというブログにヒットした。

 

その中の「自分が何がしたいかわからないあなたへ」シリーズが、なかなか慰めになった。そしてそこから、さらに抜粋して自分の本音を述べていく。


自分が何をしたいかわからないあなたへ(1)|正しいネガティブのススメ

自分が何をしたいかわからないあなたへ(2)|正しいネガティブのススメ

自分が何をしたいかわからないあなたへ(3)|正しいネガティブのススメ

 

会社にいる人たちがいい人で、その人たちの中で楽しく働ければ、
業界とか、職種だとか、そんなのどうでもいいでしょう?」

確かに…。でもお金を扱う仕事や笑顔を強制されたりするのはもう嫌かな。

 

みんな「やりたいこと」という話になると、

どうしても「業界」、「分野」、「職種」、
そういう切り口ばかりになってしまいますけど、

実はそれだけじゃないと思うんですね。

 

「人と仲良くする」っていうことも、仕事をしていく上での
立派な1つの「やりたいこと」だと思うんですね。

それなのにこの友人は、そんな自分が一番スキで大切にしていることを
上手く言語化できずにいただけだと思うんです。

 人間関係がよくて、お互いが仲間のために助け合って、チームで一つのことを成し遂げるのは結構好きだったな。それは部活やバイトでも一緒だった。

 

とにかく「スキ」とか、「やりたい」という気持ちって、
「探す」とか意識的なものではなくて、

本来もっと自然に、知らず知らずにうちに、
いつの間にかそうなるものだと思うんですね。

 それは知ってる。だからこうして自己分析をしてるんだけどね。

 

質問1 あなたが普段、「そこまですることないだろう」と思うのに、
    ついついやってしまうことってなんですか?

    そしてそのどんな部分が、ついついあなたにやらせてしまうのですか?

 「誰から評価されるわけでもないのに、ついついやってしまうこと」といえば。

学校ではタオルの洗濯とか冷蔵庫の中の掃除とかだろうか。掃除とか片づけってやりはじめると次はここをやろうって思えてくる。しかも家よりもよその方がやる気がでる不思議。

 

質問2 あなたが育ってきた家庭の中で
    あなたがやってきた役割はなんですか?

末っ子だしなー。よく親や兄弟に辛辣なつっこみいれて怒られてた気がする。あ、たまにお菓子作ったりしてた。お風呂掃除とかトイレ掃除とか。やっぱり掃除か。

 

それでやっぱり思うのは、

本当に「やりたいこと」、「スキなこと」って、自然なモノというか、
なんだか知らないけどいつの間にかやってしまうことで、

決して「よいしょ」ってやることじゃないと思うんですね。

そういうことならお菓子作りだったかな。掃除は誰かがやるんじゃなくて自分がやらねば!って感じでやってた事があったし。

 

「手段」でしかないものを、「やりたいこと」だと勘違いして
それに執着してしまうことがある。

そしてそれとは逆に

色々やってはみるものの「やっぱりこれじゃない・・・」って
「手段」ばかりを渡り歩いてしまうことがある。

 あ!やばい!私じゃん!

 

「思いっきり文章を書きたい」、「家庭に入ってのんびり過ごしたい」は

確かにその人の「やりたいこと」だと思うんです。

でも肉の割合を3割から8割にした時のように、

「やりたいことをする割合を間違えると、
あなたのやりたいことも楽しくなくなる」

肉8割たべてるより、ご飯や他の野菜を間に挟んだ方が肉の美味しさが引き立つのも同じってことだね。陶芸も木工も。毎日仕事にするにはちょっと楽しくないかもなぁ。

 

「やりたいこと」の周辺には、
いくつか「ナニか」が必要だったりするんですよね。

なのでただ「やりたいこと」の割合を増やせばバラ色かとういうと、
そうでもないし、

もっと全体をパックとして捉えないといけない。

 

「文章を書く」のがスキなのは、

実は会社に勤めていることによって、
文章を書く時間が制限されていたり、
経済的な安心感があるからかもしれない。

さっきの要約。例えば掃除がやりたいことだとして、いくつかのナニかが接客やデスクワークだったり。そう考えるとわかりやすい。

経済的な安心感も、今の学校生活=学費を両親が肩代わりしてくれているからっていうことかな。

 

 

自分の中でまだ迷っている段階なのに、

「やりたいことは1つにしなきゃ」とか思って、

早まって無理に1つに選択しなくてもいいと思うんですよ。

決められないうちは、どっちもやっていればいい。

例えば、今学校にいる間や卒業後、派遣でCADやらデスクワークの仕事をしながら清掃の仕事や小物づくりの趣味をやっててもいいんだろうか。25過ぎて正社員でもなくて、ワーキングプアな感じでいいのかしら…。

 

実は自分の「やりたいこと」、「スキなこと」って

ガッカリするくらいシンプルで、通俗的だったりするんですよ。

きれいにしたり、作って喜んでもらえることがうれしいね。

 

 

突発的にブログから引用した言葉から自問自答をしてみたけれど、ノートに書くよりも早いし結構客観的に自分の言葉を見ることができた。

そしてやっぱり自分は掃除とか洗濯とか料理とか、主婦みたいな家事全般が好きなんだと感じた。

 

それを就職相談の時に意を決して話したら、「課題が大変だから気分転換にやってるから楽しいと感じるんじゃないの?」と言われ動揺してしまったけど、やっぱり楽しいことには変わらない。

 

まだ決断を急ぐことはしないけど、また自分の価値観を理解することができたので良しとしたい。